Atradium

CC-LICENSE BY-NC-SA クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
copyrights 2012 Atradium

勘違いの部屋[ミステイクルーム]

空腹のダンジョン

旅人をおびき寄せ生き餌とする「迷いの」ダンジョンのひとつ
「勘違いの部屋(Mistake room)」は、とある神殿や城といった「部屋」がいくつもある建造物に憑依するような形で突然発現する、いうなれば感染症のようなダンジョンである
内部へ足を運んだ冒険者によって攻略されると、静かにその場を後にして次の場所へ移動するのだという
ただしこれはエフィルによるものではなく、自然界の超常現象である


冒険者がこれまでにおかしてきた「勘違い」の記憶をランダムに抽出し、苦い感覚とナーバスな感情を与え、精神面に攻撃を仕掛けてくるのがこのダンジョンの特徴である
当時の勘違いが存在しなかった場合は自身がどのような運命を辿っていたのかを仮想現実として体験することができるが、多くの場合がダンジョンによって構築された虚構の世界であることを忘れてはならない
よりいっそうの苦痛を与えることで「現在」を喜びとして認識させ、ダンジョンへの警戒心を解いたところから洗脳的に記憶の改変をはかろうと偽りを連続で与え、最終的にはダンジョンから外の世界への脱出を拒むようになる(現実逃避)
こうなると冒険者は二度と脱出ができない為、攻略するためにはいかなる状況でも自身の選択した道、信念を誇れる心の持ち方が重要となる


屋内で扉を開けた瞬間に、過去の思い出がフラッシュバックされる現象を体感したら、まずこのダンジョンの存在を疑うとよい
攻略するためにはダンジョン内のいくつもの部屋をわたり、ダンジョンの最深部に設けられた現実世界への扉を開けばよい(各部屋の扉を開けるごとに勘違いの記憶がひとつ再現される仕組みになっており、意思の強さに応じて部屋の数は増減、また深部にいくほど虚構の色が強くなり、最後の扉を開きにくくするつくりがなされている)


成果報酬

過去を振り返り自身の行いを確認し、選択肢のパターンを俯瞰できる他に無い空間ではあるが・・・。
ちなみに脱出後には冒険ツールキット「パストスコープ」のレンズパーツと、特殊な方法で記憶を整理する術の知識を得られる。