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失われた空の覇者《サーニアス》

《ルフ》種の中で、雲の中に住まう少数派一族《サーニアス》。
外界との交流を拒み、閉鎖的に発展した独自の文化を築き上げた。
かつては空を支配していたこの一族の生態、歴史、伝説そして最期に至るものがたり。


ルフとサーニアス

ルフは高地に住まう白い羽毛の巨大な鳥である。
卵で1m近くあり、成鳥は大きいもので10mにもなる。
強靭な翼で一度羽ばたけば竜巻が起こり、強靭な足はゾウをも持ち上げるとさえいわれる。
サーニアスはこれらルフの特徴の他に、オレンジ色の羽毛、体高と同程度の長さの尾羽、顔に飾り羽根といった外見的特徴、そして音速級の最高速度と雷を操る能力的特徴を併せ持つ。また他のルフの一族よりも一回り小さい。


派生の時期と文明からの見解

遺跡の壁画や随所の民間伝承に度々描かれる。
しかし同時期の遺跡であっても、ルフとサーニアスが異なるものとして描かれていたり同一として描かれていたりと扱いが違っていることから、一族が独立を確立した時期は明確に分かっていない。そもそも両者の差を認識せず、単に巨大な鳥=ルフとして扱っていた文明もある。
民間伝承では雷を制するもの=神の使いとして崇められる場合や、天災を招くもの=悪魔の使いとして妬まれる場合があるなど、捉え方にも大きな差が生じている


厚い雲の中に住まう理由は能力を生かすためであると考えられているが、一部の研究者によって他の理由が光を浴びつつある。
最近、裏付けも証明された「封印と秘石」に関する資料は読む価値が高いのでオススメだ。(資料館所蔵文献506-64135)

残念なことにサーニアスの一族は数十年から数百年前の期間で絶滅した。
詳しくは要因となった疫病「炸裂症」を参照いただきたい(資料館所蔵文献201-19747)