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冒険者カード

『冒険者』と『旅人』と

諸君らにとって「冒険者」と「旅人」の差を明確に理解している者はいるだろうか?

理解しているものは恐らく「冒険者」であり、未だに理解していない者は恐らく「旅人」であろうと思っているのだが、どうであろうか?

そんな話はさておき「冒険者」と「旅人」の違いについて話をしたいと思う。
言ってしまえば「冒険者」と「旅人」にそれほど大きな違いは無い。しかしその小さな違いこそがその二つを分かつ決定的な違いになってくるのも確かだ。

その些細で最も大きな違いこそが【冒険者カード】の存在である。


冒険者の場合

そもそも「冒険者」というのは政府や中央都市などから正式な申請を受けた公式の「旅人」のことだ。「冒険者」となった者は政府などから援助を受けることもできるし、国が特別管理している遺跡や洞窟などに立ち入ることが許可される。しかしそれ故に冒険の際に手に入れた報酬や情報の1割~3割までを献上しなければならないという制度「メシュウマ制度」がある。

旅人の場合

「メシュウマ制度」を嫌って申請を受けずに世界を「狼」のように駆け回っているのが非公式である「旅人」だ。「旅人」は非公式であるが故に国が管理している遺跡や洞窟などといったダンジョンには入れないが、その分他のダンジョンで獲得した報酬などは100%自分に帰ってくるのであえてこの「旅人」を選ぶヒトも少なくはない。

冒険者カードのメリット

「冒険者カード」を1枚所持しているだけで使い方が多様にある。
例えば、自己紹介が苦手な人は名刺がわりに「冒険者カード」を使っているし、自分の健康状態を記録しておき、バッドステータスを受けた際に何処がどう悪いのかが詳細をすぐに確認できたりと、細かいけれど便利な部分がたくさんある。
しかも資料館にも「冒険者カード」を所持しているヒトだけが見れる特殊な文献もあるという噂だ。

補足として

「冒険者」になったからといって決して「旅人」に戻れないわけではないのでそこは頭の隅にでも置いておくといいだろう。
無理強いはしないが、是非一度「冒険者」を体験してみてもいいのではないだろうか?