Atradium

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黒鉄色の羽根にご用心

 
疫病:炸裂症 が再流行しています。
旅人の皆さんは注意してください。


一昔前に海抜の高い地域で見受けられた感染力の弱い疫病「炸裂症」ですが、最近になって比較的海抜の低い地域でも感染が確認されるようになりました。
早期に治療を施さない場合命に関わる可能性があるので、定期的な自己検診を行い、必要であれば最寄りの街で治療を受けてください。
自己検診の方法と、症状は次の通りです。

簡易型自己検診

必要なもの:シロシガレットシュガー一束、モサモサナッツ一欠、透明度の高い水100ml、お鍋、着火キット

手順1:シロシガレットシュガーをモサモサナッツ大に千切り、お鍋に入れる
手順2:お鍋を火にかけて加熱する(シロシガレットシュガーを少し炒める)
手順3:モサモサナッツを水で溶いてから、お鍋にゆっくりと加えていく
手順4:鍋の中が紫色に変わったら火を止めて適温になるまで冷ます
手順5:被験者の上腕か脹脛、もしくは踝に塗る


数秒以内に溶液が発光したら陽性です。治療を受けてください。このときの光の出方によって進行状況もある程度把握することができます。
目の眩むような強い光が一度きり:感染が進んでいます。発症する前に治療することが望ましいです。
まばゆい光の花が辺りに舞い散る:少々進行しています。
綿毛のような光の珠がすこし漂う:感染しているようです。治療を受けましょう。
溶液が香ばしい香りになる   :陰性です。ハチミツ味なので召し上がってください。
※手順3のあとにクロモートベリーをすりつぶしたものを加えておくと、他にノーニートット症候群、オシリ火炎放射病、ナンクルホイ病の検診も行えます。この場合、上記の反応があれば4種の病のうちのどれかに感染していることになります。一度に健康状態を確かめる際はこちらが便利ですね


症状と感染経路

炸裂症は感染力があまり高くないので、普通の生活で感染することはまずありません。
気温が30℃以下-10℃以上、湿度20%以上では原因物質も存在しません。
怪我などで血液が外気にさらされる状態だとリスクが高くなります。原因の9割は空気感染です。

感染すると、感染した部分がスパッと裂けます。
傷口の末端と末端で、しばらくするとまたスパッと裂けます。これを繰り返します。
感染から発症までの潜伏期間は50日程です。
潜伏期間には、斑模様が浮かんだり、体調が悪くなったり、目眩がしたりします。結構見つけやすいです。

予防には怪我をした箇所に包帯や絆創膏を貼ることが有効です。
楽しく冒険するためにも、日々の健康チェックは欠かさないようにしてくださいね!


小話

だいぶ前の話ですが、雲の中に住まうというルフの一族「サーニアス」は、この病に冒されて絶滅したといわれています。
生息環境が病の原因物質にとって好都合だったこと、外部からの干渉を受けにくく治療技術が届いていなかったことが原因だとされています。
気の毒なお話です。。。