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グレヴァス種の生態
北の地に起源があるとされる、グレヴァス種の特徴と生態、そして発祥の地にまつわる小話。
《生態》
グレヴァス種は遥か北のクレバス(crevasse)より生まれたと言われている。
毛色は青みのあるシルバーから淡い黄緑までのパステル調。氷雪との保護色。瞳は彩度が高い。
陸上での生活を主とするが、伸縮自在の翼を用いて空や海も行動可能。ただし空と海では呼吸することができない。
細身でありながら耐寒性に長けており、絶対零度付近においても活動できる毛皮を持つ。
(旅装束で有名な「にょもも」の防寒ブランド「ヴィンター」は、その生態に着目して造り上げられた先進バイオテクノロジーである)
行動範囲は幅広いものの狩猟能力は高くない。瞬発力も平均未満であるが持久力は高く我慢強い。
一般的に筋力も高くないため、武具を扱うことも困難である。
他の種族との連携を強く意識しており、器用な手先を売りに必要に応じて偵察や潜入などを巧みにこなすことで生きながらえてきた。
《起源》
発祥は、流氷の海底に沈む神殿より発見された詩の一節が有力視されている。
降り積もる 白い雪
薄汚れた地表を 覆い隠す色
凍てついた壁の中
半分の月が照らす命
静寂の中で ざわめいた声
うずめられたものは灯り
大きな亀裂の中で夜明けを待つ