Atradium

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幻獣

「幻獣」と括られるライフはご存知だろうか。
彼らは高い能力を持ち合わせ、数多の歴史に関わってきた重要な存在である。


分類するのであれば、幻獣もライフである。
ただ、一概にライフと同等の枠には収まらないほどの高い能力を持ち合わせているため、特別枠として「幻獣」という言葉の位が定義された、らしい。

幻獣は歴史をさかのぼるほど強い力を持っていたらしく、うん千年単位での途方も無い話ではあるが、原始では大地の創世や大陸の抹消に至るまでが思いのままだったようだ。その後の文明の誕生の頃になると、天変地異を引き起こしたり、新種の生命を誕生させるなど、比較的小さな能力の行使にとどまっていった。
こう記すと一見能力が衰退したように思われるかもしれないが、実は幻獣の数は時間経過とともに増加していることもあり、何らかの作用、もしくは生態系の規則性によって力が分割され、よって引き継ぐものの数が増えたと推測されている。(力の総数は変わっていない)

いにしえの時代では幻獣は崇拝の対称であり、災害から身を守るためや、豊作を願ったり、健康や繁栄へのげんかつぎとして親しまれていた。
しかし現代の幻獣はこうした特別な扱いを受けることを酷く嫌悪しており、可能な限りは正体(素性)を隠し、一般のライフにまぎれて暮らしているらしい。

彼らのためにも探し出そうとはせず、気がついていても静かに普段どおりの生活をさせてあげてほしい。