- 伝説資料館 - Atradium > 200 歴史・伝説・大地 > 203 トトリオ > 世界の樹
世界の樹
トトリオ西北部の滝の上に、フェアリールという巨大な樹があります。
フェアリールは大昔から世界のどこかに聳えていて、その根っこから小さな植物が生まれ来たと言われています。そのフェアリールの名前を持つ巨大な樹が、トトリオにもあります。
根元にある小さな集落のヒトたちは、この樹がコトバを発するのを聞いたり、時折光ったりするのを目撃しているそうです。その話では、外の海からくる津波や黒雲、空の上から来る炎や、地の底からわく憎悪という、さまざまな悪いことを浄化してくれているそうです。
浄化の作用はセラの街にも影響していて、たとえば、街を流れる川の水源はフェアリールの根元を通って濾過されていて、西から吹き込む風はフェアリールの光合成できれいにして街に流してくれたり。
フェアリールの古枝は、頑丈で加工もしやすく、付加効果も生まれやすいことから旅人の間では人気があるようです。かの有名な、大賢者オヴァジーの息子「冒険王ラルフ」も、この枝を求めてトトリオを訪れたことがあるそうです。