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凪の季節
この文書は、トトリオ島に訪れる「凪の季節」と呼ばれる時期について綴ったものです。
凪の日
トトリオは小さな島なので、毎日のように海から潮風が吹き込んできます。
この風を集めているのが、島の真ん中にある大きな風車「フォナス」。
フォナスは集めた風の力で、災厄を吹き飛ばしたり、暖かい風を送ってくれたり、洗濯物を乾かす風を吹かせたり、浮き島たちを空に留めているそうです。
だけど、ごくたまに風の全く吹かない「凪」の日があります。
朝から夜まで風が吹かないでいると、何かと生活や冒険に支障が出るので、この日は島中がお休みムードになります。
不定期に「凪」がくるので、突然の出来事に驚くヒトも多いですが、あまり騒ぐことではありません。それは、「凪」が長い間続く「凪の季節」という時期があるからです。
凪の季節
「凪の季節」もまた、不定期に突然やってきます。
凪の季節ともなると、フォナスに蓄えられたエネルギーも切れてしまうらしく、空に浮かんでいた島々がだんだんと地上に降りてきます。
ここまでくると、島ではお祭りが始まります。
普段は浮き島へ行けない、羽根のないヒトたちが浮き島へ足を運んで、
島の中央にある秘宝を持ってきて、フォナスの足下にまつるのです。
こうすることで、散らばった風の力を集めることができ、また風が吹き始める
と言い伝えられているからです。
凪の季節は、短くて3日間くらいで、長い時は1週間くらい続きます。
だけど、みなさん困っている様子はなくて、結構楽しんでるみたいです。
わたしは飛べる種族だから秘宝探しにいけないけれど、探しにいく冒険者さんの背中を見送るのが大好きです!