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〔カテゴリに属する文献〕
〔201 スタンスフォート〕

トーフゥスクエア

英雄の名を得た食品

マメリカ帝国のことわざのひとつ
「トーフゥスクエアに頭をぶつけて畏れよ」
マメリカ国内を観光していたとある旅行者が豆を侮辱した際に、2代目の王が豆の万能さを逆説、熱弁を振るったことが発祥で、国民の間で美談が書き加えられていくうちにやがてことわざになったといわれている。
国外ではあまり知られていないこのことわざを、辞書に代わって説明する。

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冒険団グングニルサーペント

海の覇者の異名を持つギルド

伝説の武具であるグングニルと、高貴なる海獣であるサーペントの名を冠するギルド。

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世界の終点

「世界の終点」と呼ばれる地がある。

この無限に広がる大地に果てなどあるはずも無いのに、なぜそのような場所が存在するのだろうか。
彼の地を求めた数多の冒険者の手記から集めてたてた私の推論を聞いてもらえるだろうか。

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セレクト –汝求めしモノ-

スタンスフォートに眠るとされる遺跡のひとつ「知恵の館」。


「選択肢」と「回答」

知恵の館は、荒廃した大地の中央にあるといわれる神殿である。
神殿の周囲には、他では見ることのできない非常に珍しい植物が数多く生息しているため、識別は容易であるが建物自体が動いている可能性があり、正確な場所は定かでない。
(現状で8件の探検レポートがあるが、うち5件は異なる場所が示されている)
(いずれも内部の特徴に関する証言は一致しているため、同一の建物であると思われる)

内部構造は地上3フロアで、エントランスホールに直通の階段がある。
ホールは巨大なステンドグラスで囲まれているものの、ガラスの外側にも遮光する素材を含んだ層があるため明るくない。おまけに埃まみれ。
地下にもフロアがあるという意見と、フロアは地上階のみであるという意見が同数で存在する。


探索レポート:地上1階

階段を上らずに奥の廊下を進むとエントランスからの僅かな光が届かなくなり、完全な暗闇になる。
壁づたいにしばらく進むと火を灯さなくても光を発する燭台が現れる。ここから、1本の直線の廊下の両脇に部屋が点々と現れ始める。

最初に左手に見える部屋は、額縁が無数に掛けられている通称「入り口の間」
額縁の中には肖像画や抽象画が収められているものもあれば、何も飾られず床に直置きにされただけの額、破損した額を積み上げた木箱などが置かれている。
その向かいの部屋が、ゴブレットが飾られた部屋。
素材や形状に一貫性は見られない。中には蛍光色の液体が注がれたままの器もある。溶液のサンプル回収を誰も行なっていないので正体不明である。

続いて現れる対の部屋は、どちらにも立ち入ることができない。通称「循環の扉」
右の部屋に入ると、左の扉から出てきてしまうという無限ループ構造になっている。

続く部屋には、蝋燭と携帯用の燭台の置かれた親切な部屋が右に、近代的な着火セットが置かれた部屋が左にある。
これより先に伸びる廊下は、それまで置かれていた自然発光の燭台がないため、好みの燭台を借りるといいだろう。



探索レポート:地上1階(深部)

この先はそれまで以上に長い廊下が続き、やがて廊下から埃がなくなる。
廊下がきれいになったことに気づく頃には、新しい扉が見えてくる。
そしてここから、誰もが驚くとびっきりのアトラクションが始まるのだが、あれはぜひ事前情報を持たずに挑んでいただきたい。
というよりも、このアトラクションにおいて挑戦者がどのような判断でどのような決断を下しどのような行動を取るのかが、ここでは求められている。
素直な気持ちであなたが求めるものを選び、信じれば良い。
最深部の扉へ到達できた時、その決断に対する回答が得られるだろう。



探索レポート:地上2階〜3階

階段をのぼった先は迷路状に入り組んでいるフロアと、旧式の巨大楽器が置かれた広間のフロアがある。
迷路の階層には蝙蝠型の魔物や、ハスクタイプのエフィルの目撃証言がある。
また、真相はわかっていないが、時折地響きが聴こえるという情報が寄せられている。

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ギップルに住まうコバルトの妖精

『雨の降りしきる薄暗い炭坑』

ギップルは評判のいい街ではない。
しかしヒトが去ったからこそ伝わること無く途絶えたままの、秘密の物語が眠っているのである。

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