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ヤオヨロイズ思想
物を大切に扱うようになった考え方
どんなものにでも何かが宿るという考えをしたのがヤオヨロイズ思想の始まりだ。
この思想が広まったのは物を大切にできなかった村「ダスブエル」で起こった「ナニモナイ事件」が発端となっている。
《事件と思想の因果関係》
「ナニモナイ事件」とは色々と大人の事情が複雑に絡み合った事件なのだが、結論だけを完結に述べるならば、文字通り、食料も物品も何も失くなってしまってダスブエルのヒトビトが生死を彷徨い、「生きる」ということを学ぶ事件だった。
その事件から「ダスブエルの村」は様変わりし、物を人一倍愛するようになったと言われている。
ヤオヨロイズ思想は口頭でも述べたようにどんなものにでも”何か”が宿るという考え方だ。それは妖精などはもちろん、神様や御霊、あるいは自分の精神が宿るということも有りうる。
宿る器だって関係ない。
ヤオヨロイズ思想で考えれば、石だろうが筆だろうが武具だろうが自分との関わりのあるものはみな”何か”が宿っているのだ。
《ツクモと関係性》
補足として、『ツクモ』と呼ばれる怪現象はこの思想から生み出された現象という説もある。
しかし、それは小さくも大きな間違いであると私は考えている。
ちなみに、このヤオヨロイズ思想とツクモの考え方は非常によく似ているがツクモは自分に最も関わりの深いものに宿るのに対し、ヤオヨロイズ思想は自分の関わりの深さなどには関係なく道端に落ちている石にも何かがやどっているという少しズレた考えなので、厳密に言えばツクモとは似て非なる物と考えてくれたら幸いだ。