ヒトによってその呼び方・表現は差があるものの、俗に「魔界」「平行世界」「亜空間」と呼ばれる、通常では相互に行き来することのできない別の空間がある。
その空間は私たちの住む空間とそっくりで、ライフ、エフィルが住み、また魔物も住まう。
時折、なんらかの要因で別の空間から住民が飛ばされてくることがある。
そんな怪現象に少しばかり触れてみよう

異界からやってくる者「空間外来種」は、大きく分けて3種類。
１．特殊能力で空間をねじらせて無理矢理自力でやってくる者
２．契約により異界に依り代を作り自我を異界に送る者（本体は元いた空間に残る）
３．何らかの要因で生まれた歪みに飲み込まれてやってきた者

当然ながら空間を越えられるだけの能力を持つ１．のケースが最も能力が高く、誰でも可能性がある面で３．のケースでやってきた者の能力が最も低いことになる。
しかし面白いことに、空間を越えてやってくる者、つまりは「外来種」に空間を支配されてしまうことを防ぐため、この境界を越える者に対して特殊な作用が働く。

「異なる時空（異界）の住民は、異なる時空（異界）で能力を発揮できない」

この作用は１．のケースでやってきた者により強く働き、３．のケースではほとんど働きかからない。こうして万が一の可能性にも対処した、安全な空間の構成がなされているというわけだ。