Atradium

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アクエリバギー

風の加護と水の加護を得たガラスの器を基礎に、船尾、操舵、帆を取り付けた水上移動用の乗り物。
波と風を受けることで動力を得る。最高速度は竜巻の風速と等しい。
大きさに影響されない推進力を持つため、探検にも漁にも運輸にも幅広く活用されている。


ガラスが水平線と一緒に光を反射するため、とても美観がよい。
海上を進む乗り物としては比較的揺れが少なく、酔いにくいのも特徴。


ガラスの器

造船に至って最も重要なのがベースとなるガラスの器である。
ガラス素材は高純度で透明感の強いものほど精霊が好むため、属性の加護を受けやすくなる。しかし二つの精霊は元々仲が良くないため、うまく釣り合いが取れないと離散してしまう。純度は地域によって大きな差が生じるため、職人は意図的に透明度を調節することでバランスを保つ。高い透明度になるほど製造の難易度が上がるため、高純度のガラスを産出できる地域では逆に不純物を混ぜる場合もある。
水の加護は外傷からバギーを保護するシールド、風の加護は外敵から乗り手を保護するシールドとなる。一方のみの状態で海原に出る行為は危険である。(加護の影響は動力にも影響を及ぼす)


船尾

船尾の素材には木を利用するものがポピュラーであるが、伝統で貝を用いたり、石を加工して使用する例もある。


操舵

操舵は地域の特色が強く反映される面白いパーツだ。特産品をモチーフにしたデザインを組み込んだり、神を称えたり、思いを伝えたり、単純に彫刻デザインをあしらったものもある。


帆には布か羽根を利用する。羽根を利用した場合には風の加護が強力になるため、バランスをとりにくくなる難点がある。造船の職人は海に出ることを嫌う風習があるため、よほど性能を重視しない限りは(安全性を無視しない限りは)布地を用いる。
こちらは色や模様で所属やメッセージを発信する、いわゆる看板(顔)である。多種多様なバリエーションと個性が見られるが、間違っても深緑で渦を描いてはならない。これは巨大な渦潮を呼び起こし、海に沈んだ魔物を呼び覚ますまじないである。