Atradium

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おそらにかかる願い橋

おそらにかかる願い橋という詩を紹介します。
はるか昔、流星群が全部地上落ちた時、そのあとのクレーターから見つかった一冊のノートに書き綴られていたもの、という伝説があります。本当の作者は誰も知りません。




何を基準に時間など語れよう


ソラはよく笑い
ソラはよく悲しみ
ソラはよく悩み
ソラはやがて眠る

ソラが眠ると皆も寝る

ソラはよく寝言を言って
ソラはよく寝返りをうって
ソラはよくひっそり泣く

だけどソラのことは、誰も知らない。



とある伝書の冒頭に書かれた一説である。
その世界の一日は、「ソラ」とよばれたものに依存しているらしい。

「ソラ」と呼ばれたものがいったい何であるのかは、私にはわからない。