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願い星の伝説
夜空を照らすふたつの星はお互いを愛し合う。
しかし銀河を流れる巨大な川に阻まれて、2人が出会えるのは1年にたった一夜のみ。
悲しくも美しく、そして夢と希望に溢れた、夏の物語である。
「七夕」
遥か昔から冒険者は、この一夜に自らの願いを掲げ、それが実現するように祈る風習がある。
これは冒頭の物語の主役「オリヒメ」と「ヒコボシ」が、一年に一度の再開を祝して、地上の願いを叶えて回るという伝説にちなんでいる。
イベントでは短冊に自分の願いを書込んで、街のシンボルなどの空からでも目立つ場所に集めて吊るすことからはじまり、2人の再会を祝す祭事へ続き、夜明けまで天体観測を行う。夜があけると短冊を集めて灯をともし、願いを空へと送り届けることで終了するのが一般的だ。
地方の慣習や宗教観などで多少の差はあるものの、世のどこを歩いていてもヒトが集まる場所であれば必ず実施される重要イベントなので、ぜひ参加して夏のひとときを過ごそう。
お固い作法やマナーも基本的には存在せず気軽に楽しめるので、新米冒険者でもシャイな旅人でも気兼ねなく参加しよう。イベントは他の冒険者と交流をとる絶好の機会なので、旅の道連れができるチャンスだ。
ちなみに短冊に書く願い事にも制限は無い。が、2人の星が気分を損ねるような内容は書込まないでおくほうが無難だろう。