Atradium

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禁術:蘇生

諦めない心こそが武器となる

ライフが死んでエフィルとなってしまっても、まだ希望がなくなったわけではないのだ。
この領域に手を出すことが許されることであるのかはわからないが・・・
エフィルをライフとして復活させる禁断の術がある。


生き死にに関わり、もっとも大きい隔たりを越えてしまうことは、誰がどう見ても禁忌を犯すことに変わりない。
この術を示した禁書がいつまでも完成しないその理由など、容易に想像がつくであろう?
それでも望み、死の領域からの蘇生を願うのであれば、この術は確かな力添えをしてくれるだろう。

「リライフエフィーラ」

残念ながら私には、この術を読み解くことすら恐れ多くてできない。
しかし興味本位で集めてきた情報が、誰かの役に立つのであればここに記そう。

禁術を記した禁書は、雲の上まで伸びる巨大な塔のある街の、地下に伸びた洞窟の奥深く。
物好きな番犬とその飼い主が代々管理する秘密の図書館に眠っている。
本の持ち出しは呪いによってできないが、ページをめくることは容易にできるらしい。
合言葉は「マズファルディアバスタ」
赤い字で記された手順に従い、青地の魔法陣と黄色の注釈を厳守して執り行うこと。
耳元で囁かれる言葉はどれだけ馴染みのある声でも耳を貸してはならない。
すべてが終わったのなら、何かを口にする前にその場から遠くはなれること。

恨みや悲しみはすべて心から消し去ってから。
エフィルになりたくなければ、幸福に生きることだ。