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デレ・パーバート(降格変異)

オーパーツによる変異の発生

オーパーツにはライフを魔獣化・神獣化(神格化)させる作用があることはこれまでに記してきた通りである。
基礎能力・特殊能力ともに「並」クラスであるライフからは、どちらのケースであっても能力向上・能力発生が起こることから、クラスアップ、あるいは進化と呼ぶこともできるだろう。



ライフの長い歴史の中に「退化」は存在しないという説もあるが、年月を経て自らのライフスタイルに合わせて生態を作り替える中には、明らかな「後退」も存在している。飛ぶために得た翼を天敵から身を守るために放棄して走ることに特化した体に変化していった鳥が良い例である。

こういった「進化」と「退化」について考えてみれば、オーパーツが単に「進化」を促す作用だけを持っているとは考えにくい。
あらゆるオーパーツとライフの関係を調べ直した結果、やはり「退化」をもたらす可能性のあるオーパーツがいくつか発見された。
ここでは判別のために、退化を誘発する性質を持つもののことを「デレ」パーバートと呼ぶ。



もちろん高貴な神獣や凶暴な魔獣に退化させる実験を持ちかけても承諾してくれるはずがないので確証は得ていないが、研究結果には自信があるので確認されている物品のリストを掲載しておく。
・ディアストマキナの像(オリジナル)
・デルタフォースの鏡
・アグリノーカの大根
・白銀秋刀魚ブレード
・ダァシェリエンスの声の化石

もしこれまでに起きてきた「変異」を覆し、進化の過程を遡行する能力を宿していることが確かであれば、これは魔獣化が起こり魔獣となったライフを救済することができることになる。
しかし変異の思いに応えるというオーパーツがなぜ踵を返したかのように期待を裏切る変化を起こすのか、その謎は深まるばかりだ