世界中を荒らして回ったゴーレムの涙が育てたという伝説のある雑草。
花が咲くと紫と黄色が鮮やかで、その花粉はヒトの心をなぐさめる。

■おはなし

今の文明が栄えるよりもずっとまえ、心ない魔女が世界中の「うつくしさ」を我がものにしようと、とても恐ろしいゴーレムを作りました。
しかしゴーレムはうつくしいものを集めていくうちに心もうつくしく染まっていって、やがて自分のしていることに悲しみを感じ始めたのです。
でも魔法で作られた体はいうことを利きません。
ゴーレムは涙を流しました。
するとそれまで見向きもされなかった雑草がみるみるうちにうつくしくなって、きれいな花が咲いて実を結び、ゴーレムの全身に種を植え付けました。
種は瞬く間に育ち、ゴーレムの土でできた体に根をはりました。
そしてゴーレムの体はあっという間に緑に染まり、ぽろぽろと崩れていきました。

■マームー草

育ちが良くて、日陰でも日向でも元気に花を咲かせます
花は2色のどちらかが咲きます
紫の花はそのまま食べることもできます
黄色の花は蜜が甘いですが花はとても苦いので食べれません
実はとっても甘酸っぱくておいしいです
ジャムにするとパンも喜びます