Atradium

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カタリダケ(イネ科)

イネ科のタケは御日様が好き

同名のカタリダケはキノコであるが、こちらは竹である。後に発見されたことから、不本意ながら正式名称として括弧()がつく運びとなった。
このことについて本人らは「他所は他所、家は家」と気さくに話すことからわかるように、とてもさっぱりした、まさに竹を割ったような性格が特徴である(個人差有り)
竹であるため、群れを成して一カ所に集中的に生息する。移動する時もみんな仲良く行動をともにする。地下茎が繋がっていることから「ファミリー」ではなく「個人」であると指摘されることがあるが、意思・感覚・性格ともに異なるためこれは誤りであり、この質問は彼らにとって最大の無礼である。一族としてこの誤認識を改めるべく動いているため、その罪の重さを身をもって体感することになるだろう。繊維が固いので刺さるとかなり痛いので気をつけるように。



気さくなタケ

誰にでも平等でありたいという強い信念を抱いており、さまよえる旅人にも、荒ぶる追手にも、ありのまま思ったこと、感じたことを話しかけ会話する。
話題になりやすい種は、キノコとタケノコの関係について。無理にタケノコを支援する必要は無く、ありのままの自分の意見をひとつ持っておくと、彼らとはすぐに打ち解けられるだろう。嘘は見抜かれるので控えるべき。
当人らとキノコとの間には深い亀裂があるようだが、探っても毒をはくことは無い。しかしそこは察してあげるべきだろう。


タケにまつわる伝説

数百年に一度、金色に輝く姿で生まれてくるカタリダケがいるという伝説がある。
普段は他の竹と見分けることはできないが、満月の夜になると心の優しいものを招き寄せるのだという。
金色の竹に選ばれたものは数年の後、月まで羽ばたくことのできる銀色の翼を授かり、美しき嫁を迎えることができるのだという。