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自我をもつ植物、魔獣化の懸念
植物の中には自我をもち、会話をしたり歌うことで感情を表現するものが存在する。
振り返ってみれば思いあたる節が多々あるのではないだろうか。
自我があるということは思想があり、個性があるということだ。そしてその違いは、少数ながら、自我を闇に飲まれ魔獣と化したものも存在することを示している。
寄生する植物の魔獣化
植物の魔獣化において最近聞いた例では「寄生」する種の植物の中に魔獣の因子を宿した個体が見つかった。
単に既存の生物や土壌に寄生して養分を吸い上げて自らの糧にするだけにとどまらず、自身の刺で囲った空間に外部の動物を閉じ込めて根を張り、動物としての能力をその身に取り込むのだという。
現時点では「進化」しきれていないため動物化はできず不完全な存在へ変質する程度であるが、この種はやがて完全な植物と動物の融合を生むと考えられている。
これが魔獣によるものでなければ、歴史上とても貴重な瞬間(新分類の誕生)に立ち会えところなのが癪である。