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ウィキッド・イーター
あなたの好きな食べ物はなんでしょう。
肉、野菜、魚、果実・・・ありとあらゆる食べ物が世の中にはあります。
そのなかで、ウィキッド・イーターはその名の通り、「邪心」を糧にして生きる動物です。
はじめに記しておきますが、動物のほとんどは固形物を食べて、液体を飲むことで餓えと渇きを癒して生きています。ごく稀にそのルールから外れた、特殊なものを口にしている存在もありますが、そのほとんどはエフィルです。
もちろんここで紹介するのは正真正銘のライフ。そして動物です。
ウィキッド・イーターはその食の特性を買われて、各地の「聖域」に呼ばれることが多いと聞きます。
穢れがあってはならない神聖な場所ですので、その地に従事するものの心の奥に芽生えてしまった小さな悪の根を召し上がっていただくことが目的であるそうです。当人達はどこでも食事にはありつけますが、依頼を断る理由もなく、また役に立てるのであればという理由から積極的に力を貸しているのだそうです。
彼ら曰く、邪心は決していい味ではなく、好んで食べたいものではないそうです。
しかし本能として、例えるのであればヴァンパイアが生き血を欲するように、どうしても接種したくなる衝動に駆られることがあるのだそうです。
たびたび勘違いを起こしますが邪心そのものに実体はないので、食べるとはいっても対象になるライフに外傷を与えることはありません。心を巣食う邪な領域が大きければ、それだけ食後は空虚感に襲われてしまう可能性はありますが、それが精神に悪影響を及ぼすこともまたありません。心には決められた大きさというものもないので、もともとあった「重さ」が食べた分軽くなる、それだけのことなのです。軽くなったからといっても軽はずみな性格になるようなこともありません。「肩の荷が下りる」感覚のような具合です。
合成の素材としての利用
魔壷錬金ではウィキッド・イーターの「ミノ」は退魔の効果と利用者の心の浄化の効果を付加する素材として利用されます。これは亡くなったウィキッド・イーターのものでも効果は変わりありません。むしろ背徳感を負わないためにもウィキッド・イーターの了承を得て、相互の同意の元で取引を行ったほうが良いでしょう。
合成には他の組み合わせとして、「万年つぼみ」や「雑草三十五号」を1:1:1の比率で混ぜるとより高い効果が得られます。入手は困難になりますが「雑草九十二号(亜)」を煎じた粉を全体の2%程度加えると、太陽光を蓄積できるようになり、素材が暗闇で発光するようになります。この光にも微量の浄化作用があるため、エフィル除けに効果が期待できます。