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火の粉を吹く病

火粉症

文字の読みは「かふんしょう」...でも花粉症ではありません。
しかし、症状としては少し花粉症に似ているともいえるでしょう。
少々危険を伴いますが、症状を逆手にとって治療を進めることでアビリティを取得できることがあります。



症状と被害

火粉症を患うと喉に小さい火炎袋ができます。
火炎袋は熱を持つため喉が軽いやけどを起こし咳が出ます。
咳をするたびに火炎袋が刺激され、火の粉を吹いてしまいます。

ほとんどの感染者は火の粉に対して耐性を持っていないので、症状が長期化すればするほど辛くなってしまいます。
また火の粉を制御できないので、思わぬタイミングで爆炎を吹いてしまったり、手や腕で抑えようとして火傷をしてしまうことがあります。


無理はせず上手に治療しましょう

この症状と向き合う方法は3種類用意されています。無理をしないで、自分にあった方法をとりましょう。
上から順番にリスクが小さく、治療も確実です。下の方法はとても危険です。
1.お薬で火炎袋の機能を弱めていき、2ヶ月ほどかけて無力化します
2.火の力を一時的に弱める薬草を煎じて半年ほど飲み続ける一方で、咳と火炎ブレスの吹き方の違いの感覚を探します。コントロールが効くようになった時点から薬草の効力を落とすことで、ある程度の火炎ブレスが吹けるようになります。
3.火の抑制となるものは一切摂取せず、かつ全力でブレスを吐く鍛錬を積みます。この場合とても強力な火炎袋を我が物と出来ます。獲得にかかる期間は半月程度ですが、体質によっては体が熱に耐えられません。



発症しやすい地域

火粉症は、活火山が休火山を活性化させようとする一連の流れの中で、周辺に火の粉が撒き散らかされることが原因で発症するようです。そのため、火山帯で生活すると発症リスクが上昇するといえるでしょう。
お薬や薬草が開発される以前は、その炎で大勢の犠牲が出たという記録が残っています。
自然現象と生命の神秘に向き合っていくことで、生命を保つ機能が作られていく、というお話です。