来るものは拒まず去る者を許さない「迷いの」ダンジョンのひとつ
移動中の冒険者の前に突如として現れ、有無をいわさずダンジョン内へ引きずり込む強制の性質を持つ
ダンジョンに突入した際の移動速度を下回るとその瞬間に失格となり脱出不可能となるため、攻略まではひたすら動き続けなければならない

「ダンジョンに入ると、半液状の生命体、つまり私が飛来して冒険者のからだに粘着する
この生命体、つまり私は意思を持っており、まず耳元へ上ってきてダンジョンの概要を説明してくれる
また様々な形状に変化させることで可能で、武器や盾として扱ったり、テーピングに使ったり、食べたり飲んだりすることもできる
この生命体、つまり私をいかに活用できるかによって、脱出の可否が大きく左右される」
と生命体が言葉を発する時点で、冒険者はかなり戸惑うことだろう
さらに、この生命体の形状変化はかなり癖があるため、思いどおりの動作をしないことに更なる「戸惑い」を覚え、困惑することになる

ダンジョン突破の条件は、トンネルの出口までたどり着くこと
ただし前述の通りダンジョン内では減速は許されない
トンネルの長さは冒険者の体格によって差が生じるものの、だいたいが４０km前後である

内部では工事中のエリア、落石のあるエリア、地面が凍っているエリア、暑いエリア、起伏のあるエリアなどがあり、冒険者の足を幾度となく阻む
攻略には確実に上記の生命体の力を借りることが重要となるが、いかんせん本当に扱いにくい生命体で、ひどく困惑することになるだろう

体力に自信があるなら挑むことも悪くはないが、心がおおらかでないと自ら難易度を上げかねないので注意したい
ちなみに脱出後には筋力の増幅と半液状の生命体（使用限度：３回分）と特殊な転移魔法陣を授けられる。