Atradium

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ボーンピアス

資料《604-16323》には記されている。
「異なる時空(異界)の住民は、異なる時空(異界)で能力を発揮できない」


悪魔をはじめとする「魔属」は異界(俗にいう魔界)の住民であるため、我々の空間に来ると能力を発揮できない。
そこで魔族は、我々の空間の住民と契約を結ぶことで「力の依り代」をつくる方法を編み出した。
空間の原住民との結びつきがあれば、空間の摂理上、能力は干渉を受けずに無劣化で扱うことができる。
(契約と能力解放については、別途文献を参照されたい)


悪魔の印

ここでは悪魔が好む「契約の印」について触れていく。
契約の印を刻むことには、契約者同士の関係を明確にすること、魔族の持つ強力な所有感・占有感を満たす2つの意味合いがある。
便宜上は「印」と呼ばれているが、その形状や刻み方はタトゥー、スカー(傷)、首輪、鎖、楔などなど多岐にわたる。
これらは各々の趣味や一族の伝統に依存するが、中でも特に使われるパターンが俗に「ボーンピアス」と呼ばれるリングである。


はめ殺しのアクセサリ

ボーンピアスは、装備した本人は自身の骨でのみ、他人からは通常どおり触れることができる特殊な物質で生成されたリング型の印。
スレイヤー同士の「血」を元に「発生」させて生成する。破壊が困難な強度を持ち、つなぎ目もないため取り外すことはまずできない。(そもそも契約の印を意図的に解除することは認められていない)
大方の場合、体の中で最も太い骨の集まる「腰椎」か「胸椎」にボーンピアスは通される。
このリングは体からややはみ出す程度の小さめのサイズを用い、はみ出した部分に別のリングを連結、更におそろいのドッグタグをつけるファッション(?)が主流である。
他にも、余分なリングを背中側に出し、鎖で結んでスレイヤー同士が離れられないようにするパターンも人気がある。

ちなみにピアスは「魔除け」の意味合いを持つため、悪魔たちが弱点を克服していることを主張する意味も存在すると考えられている。