調査依頼

悪しき魔術師の呪いによって滅ぼされた、かつての王国の城「エマラルボッサム」に残された謎を解明してほしい。

優しく頼れる国王王妃夫妻が導いた土壌と気候に恵まれた国は、狭いながらも国民とともに豊かな生活を送っていた。
その平和な環境は、周辺に点在する国々や民族からは憧れであり羨みの対象であった。故に外界からは常に狙われている情勢でもあった。

そして先日、南方より訪れた黒雲に飲み込まれるとともに、美しかった城は魔物の住まう荒城へと変貌した。
先駆の冒険者の中間報告によると、城の内部は魔物の巣窟と化してはいるものの、無念を遂げた君主たちの亡霊が魔物を逆恨み、呪いが呪いを生む混沌とした空気に満ちているという。
また、城の地下に隠されていたシェルターから国民の多くが避難しており、彼らの証言から国には秘宝がいくつか眠っていることも判明している。国民たちはそろって国の再生を願っており、現在行方のわかっていない国王王妃夫妻の捜索と、国を襲った首謀の撃退を条件に、発見された秘宝や財宝を譲るとしている。

当資料館ではこの報告と依頼を正式に受理し、すべての冒険者に告知する。
嵐の城と化したエマラルボッサムの悲劇を救うべく、情報を所持されていたら、ご一報願いたい。